【ゲストの反応がイマイチ】自作プロフィールムービーを失敗しないためにできること
プロフィールムービーといえば、今や結婚式では当然のように行われている演出。
結婚式を控えたプレ花嫁さまの中にも、これまで参列された結婚式で何度となくプロフィールムービーを目にされたのではないでしょうか?
だからこそ
- 「他の人とはひと味違ったプロフィールムービーにしたい!」
- 「ふたりらしいデザイン重視のプロフィールムービーが理想のカタチ」
と、“他の人と被らない”“デザインを重視したい”とおっしゃる新郎新婦さまの声をよく伺います。
ですが、ちょっと待って!
オシャレ重視のプロフィールムービーは、一歩間違えれば『わかりにくい』『伝わりにくい』『自己中心的』なデザインになりがちです……。
そこで今回は、これまでたくさんの結婚式を見守ってきた元ウェディングプランナーの筆者が思うゲスト目線に寄り添ったプロフィールムービーの作り方をお伝えしたいと思います。
プロフィールムービーがゲストの笑顔を誘う演出になるまで
プロフィールムービーとは、ご存知の通り、新郎新婦さまのプロフィールをゲストに紹介するための演出です。
数年前までは、披露宴冒頭に司会者がおふたりの紹介をするのが一般的でした。
披露宴冒頭といえば、まだまだ新郎新婦さまはもちろん、ゲストも緊張感の中です。シーンとした会場内に司会者の言葉だけが響き、少し硬い印象にも……。
演出というより儀式のようなプログラムのひとつでした。
けれどおふたりの紹介が、司会者からの言葉だけではなく、プロフィールムービーとして演出化された今となっては、その様子は一変!
映像や文字、それに音楽とで伝えるプロフィールムービーは、老若男女問わず誰が見ても楽しめる演出に。
おじいちゃんおばあちゃんからお子さまゲストまで、どの年代のゲストが見ても、同じように声をあげて笑ったり、ときには感動の涙を流したりと、とてもエンターテイメント性の高い演出になったんです。
プロフィールムービーが結婚式の定番に。だから陥ってしまいがち…
そんなプロフィールムービーを「ゲストも期待しているだろうし」と、自作するならオリジナリティを重視したいという新郎新婦さまが増えてきました。
けれどオリジナリティを重視してしまうあまりに、思うような反応にならなかったプロフィールムービーも少なくありません……。
筆者は約10年間ウェディングプランナーをしていました。それはそれは、たくさんのプロフィールムービーを上映している現場に立ってきました。
その中では、残念ながらこんなゲストの反応も見受けられました。
その1:長すぎる
ゲストにプロフィールムービーを集中して見てもらうためには、時間がポイントになります。ベストは6~8分の間。
伝えたいことがたくさんあっても、これ以上長いプロフィールムービーはおすすめできません。ゲストの集中力が途切れてしまい、会場内が間延びした雰囲気になるからです。
途中で見飽きてしまって、手を止めていた食事を再開したり、中にはおしゃべりを始めるゲストも。
コンパクトに、わかりやすくまとめることが大切です。
その2:わかりにくい
前述の通り、プロフィールムービーはどのゲストが見てもわかりやすいところが魅力。
なのに、伝えたいことがありすぎて、起承転結が分かりにくいプロフィールムービーは、これもまたゲストが途中で見るのをやめてしまう原因に。
プロフィールムービーをわかりやすくするためには、構成を整えることが大切です。
その3:写真がふたりだけ
結婚式の演出が盛り上がるきっかけになるのが、ゲストが共感してくれるかどうか。
そのためには、プロフィールムービーに使う写真では、より多くのゲストが写っているものを選びましょう◎
ゲストと一緒の懐かしい写真や、思い出に残るようなワンシーンの写真は、ゲスト同士の会話のきっかけにもなります。
一方、プロフィールムービーで紹介されている写真が、おふたりばかりだとしたら。
しかもそれが、おふたりのアップ写真ばかりだとしたら。
残念ながら共感できるポイントが少なく、一歩間違えればおふたりだけが楽しんでいる自己中心的な印象にも……。
その4:写真が見ずらい
筆者が個人的に、ゲストの反応の良し悪しにかなり大きな境界線になるのではないかと考えているのがこれ、写真の見やすさです。
特にデザインを重視するプロフィールムービーを作りたい方は、ここは是非気を付けていただきたいポイント。写真より文字や周りのデザインが目立ってしまうのは避ける方が賢明でしょう。
主役は写真で、サポートは文字。写真の周囲のデザインは、引き立て役。
プロフィールムービーのデザインを考えるときには、これらのバランスを重視しながら考えてみましょう◎
プロフィールムービーにこだわりたいならBGMに注目!
わかりやすさが、盛り上がりのカギとなるプロフィールムービー。では、デザイン以外のどこにこだわるべきかというと、それはBGMです。
BGMはプロフィールムービー全体の雰囲気を左右する重要ポイント。
プロフィールムービーはわかりやすい構成と見やすい写真が揃っていれば、あとはBGM次第で間違いなく思い通りの雰囲気に作ることができます。
「プロフィールムービーはこだわって自作したい!」
そう思う新郎新婦さまはぜひ、BGMに注目してみてください。
プロフィールムービーのデザインはゲスト目線で考える
プロフィールムービーは、おふたりの紹介だけではなく、感謝の気持ちを伝えるアイテムでもあります。
プロフィールムービーはそのわかりやすい特性から、結婚式の演出の中でも最も会場にいる全員が楽しめる演出と言っても過言ではありません。
そこでプロフィールムービーを自作するなら、常に心掛けて欲しいのがゲスト目線で考えるということ。
写真の選び方や、コメントの内容、それにデザイン全般も。
ゲストにも気配りが感じられるプロフィールムービーは、どんなおしゃれなデザインよりも伝わりやすく、そして印象に残るプロフィールムービーになります。
まとめ
ゲストをがっかりさせないための自作プロフィールムービーのポイントについてご紹介しました。
プロフィールムービーはゲストが楽しみにしてくださっている演出のひとつ。定番にもなっていることから、奇をてらうようなデザインを考えるのはキケン。
プロフィールムービー作りに大切にしてほしいのはわかりやすさです。結婚式には老若男女幅広いゲストがお越しです。
ゲストの印象に残るようなプロフィールムービーにしたいなら、わかりやすいプロフィールムービーであることを心がけてあげてください。
わかりやすく心に届きやすいプロフィールムービーは、どんなおしゃれなデザインよりもゲストの印象に残るはずですから…☆